2010年02月01日用事務所だより
第1 税務・会計・法務情報
《1》業務主宰役員給与の損金不算入制度の廃止(特殊支配同族会社)【22年改正】
平成18年度に、同族会社オーナー役員給与の一部が損金にならない制度が導入されました。批判が大きく、この度、平成22年度税制改正で廃止となりました。
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(2)特殊支配同族会社における業務主宰役員給与の損金不算入制度
特殊支配同族会社における業務主宰役員給与の損金不算入制度について、廃止します。特殊支配同族会社の役員給与に係る課税のあり方については、いわゆる「二重控除」の問題を踏まえ、★給与所得控除を含めた所得税のあり方について議論をしていく中で、個人事業主との課税の不均衡を是正し、「二重控除」の問題を解消するための抜本的措置を平成23年度税制改正で講じます☆。
(注)本制度は、平成22年4月1日以後に終了する事業年度から適用されないこととなります。
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問題は、単なる廃止ではなく、対応を平成23年度改正でやると書いてあることです。
しかも、それは「給与所得控除を含めた所得税のあり方」の見直しです。
┌────────────────────────────┐
│23年度改正では、個人所得税の大幅増税が予定されている │
└────────────────────────────┘
と考えて下さい。
《2》バブルの錬金術とデフレ期の「損する経営の公式」
(略)
第2 研修会情報
《1》改正税法研修会
ご案内のように、平成22年度税制改正の大綱は12月に出ました。
不明点が多いため、例年のように速報セミナーの開催日を行うのではなく、条文が出た後でのセミナーを行う方向で現在検討中です。
《2》公益法人移行関係研修会
この問題の専門家である、東京の公益改革研究所代表の備谷了英先生(税理士)をお招きして研修会を開催することを検討中です。
第3 その他
《1》MyJVN バージョンチェッカ利用のおすすめ
これまでのウイルスには、
【1】Windows Update の実行
【2】対策ソフトのバージョンアップ
である程度対処できていました。
しかし、今猛威をふるうガンブラーウイルスは、これだけでは不十分です。
┌────────────────────────────┐
│サイト閲覧だけで感染するという最悪のウイルス。 │
│しかも、JRなど一般のサイトも感染して被害が拡大中という│
│極めつけです。 │
└────────────────────────────┘
PDF閲覧ソフトなど、特定のソフトのバージョンが古いことで被害に遭います。
○Adobe Flash Player(フラッシュと呼ばれるサイトの装飾・動画閲覧などのソフトです)
○Adobe Reader(PDFを閲覧するためのソフトです)
○JRE(JAVAというソフト実行のためのソフトです)
△Lhaplus(ファイルの圧縮・解凍のためのソフトです)
△Mozilla Firefox(ネット閲覧ソフト(ブラウザ)です)
△Mozilla Thunderbird(メールソフトです)
△QuickTime(アップル社の動画閲覧ソフトです)
(○はほぼ誰もが対応必要・△はインストールされている場合のみ対応必要)
上記【1】【2】に加え、
┌──────────────────────────┐
│常にこれらのソフトを最新の状態にする必要があります。│
└──────────────────────────┘
利用しているソフトウェア製品の全バージョン確認を行うのは大変です。
問題報告されているソフトについて、最新かどうか確認してくれるソフトがあります。
□MyJVN バージョンチェッカ
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/#VCCHECK
(注:Windows7には未対応のようです。)
上記ページでバージョンチェッカを起動して、後は指示に従います。
その結果、最新でないものについては、該当ページでソフトをダウンロードします。
残念ながら、ダウンロードしてインストールを自動実行するまでは無理です。
バージョンが古いものの対応は、手動で行う必要があります。
面倒ですが、感染防止のため、早急に対応されることを強くおすすめします。
なお、上記サイトは、JPCERT コーディネーションセンターと独立行政法人情報処理推進機構 (IPA)が共同で運営しています。